女性の性欲っていまいちよくわからない、と思っていませんか?同じように誘っても、乗ってくれたり断られたり、法則性が分からん!女心って複雑!そんな苦悩をお持ちの男性諸氏に、女性のホルモンバランスと性欲についての話をしましょう。

 

血が出るだけが生理ではない

「生理」と聞くと、「女性のアソコから血が出るやつ」とだけ認識している男性が多いのではないかと思います。姉や妹、あるいは母親など身近に生理痛が重い女性がいれば、「腹とか頭とか痛くなるっぽい」くらいは知っているかもしれませんね。

 

ですが、それだけではありません。生理を中心として、女性の身体と心は日々おおきく変化し続けているのです。

 

女性のサイクルは4つに分けられる

1.月経期

まず、生理初日から出血が収まるまでの月経期。身体全体が敏感(この敏感は、「性感を得やすい」という意味ではありません!膣内が過敏であり、炎症を起こしやすいので、生理中のセックスは避けてくださいね)で、頭もお腹も重く、経血がモレたりしないかいつも気が気ではなかったりします。

2.卵胞期

生理が終わると比較的気持ちが安定し、身体も軽く、肌や髪もベストコンディション…と、女性にとって健康と美しさを存分に実感できる卵胞期に入ります。なぜそんなに絶好調かというと、すべては排卵と妊娠への準備に備えるため。(女性に妊娠するつもりがなくても、女性の身体は勝手に妊娠のために準備をしているのです)卵胞ホルモンとも呼ばれるエストロゲンの分泌が増えることが、この好調のモトです。

3.排卵期

生理開始から14日ほどで卵胞ホルモンの分泌はぐっと増え、ついに実際に排卵を起こす排卵期に入ります。卵胞期のベストコンディションや美しさがぐっと増し、女性が一番魅力的に見えるのがこの時期と言えるでしょう。発情期のネコが鳴き声でオスを誘うように、人間の女性もより美しくなって男性の目を引くようにできているんですね。

4.黄体期

排卵が終わると一転、心も体も不安定になっていくのが排卵後の黄体期です。卵胞ホルモンの分泌が減り、代わりに妊娠・出産に欠かせないプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されるようになります。この黄体ホルモンは、イライラしたり落ち込んだり、疲れやすかったり、肌や髪もコンディションが落ちたりと、女性にとってうれしくない事ばかりを引き起こします。

 

そして黄体期が終われば、また月経期…このように、4つの期間が繰り返されているわけです。

 

女性のサイクルと性欲の関係

では、このサイクルがどのように性欲に影響してくるのでしょうか。女性が妊娠を望んでいなくても身体は勝手に妊娠を想定して動いている、というところがカギとなっています。カンタンに言えば、女性の身体は「排卵に合わせて性欲が増す」ようにできています。

 

身体が妊娠を想定しているということは、女性の身体はより妊娠しやすい時期にセックスができるよう、ホルモンによってある程度操られていると言えるわけです。排卵と全然関係ない時期にセックスをしても妊娠は難しいですから、効率よく子孫を残そうとするにあたっては当然、性欲がその時期にピークになっているのがベスト。

 

月経期は敏感なので触れられたくない=セックスもしたくないわけですが、卵胞期を経て排卵期に性欲が突如ピークを迎えます。ですから、女性が積極的に「セックスしたい!」という衝動を持つようになるのはまさにこの時期。黄体期は徐々に減少していくものの、それでもまだ性欲がある程度残っています。

 

ですから、ざっくりと生理前2週間ほどが、女性の性欲を引き出すのに適しているわけです。その中でも排卵期はダントツに性欲が増しているわけですが、女性の生理周期を詳しく把握しているわけでも基礎体温を記録しているわけでもなければ、男性が正確な排卵日を推測するのはなかなか難しいですよね。

 

長く付き合っている女性やセフレであれば生理周期はなんとなくつかめるでしょうから、ざっくりと計算して「生理前だな」という時期にセックスに誘うことが出来ますが、ワンナイトの相手であったり、お付き合いをしていたとしても「これが初めてのセックス!」という場合だったりすると、いざセックスという段階で突然生理周期を聞くわけにも、それを聞いてセックスをするしないを決めるわけにもいきません。

 

女性の生理周期を利用して性欲を引き出すためには、長く付き合って周期をある程度把握している必要がある、という訳です。

 

女性が生理前にセックスしたくなるもう一つの理由

ホルモンの分泌が生み出すもののうち、排卵期をピークとする性欲とは関係なく、女性をセックスしたくなる気持ちにさせるものがもうひとつあります。黄体期の説明でお話ししましたが(難しいと思って飛ばしてしまった人、もう一度戻ってがんばって読んできてくださいね!)、排卵後、黄体期の女性はホルモンの影響で落ち込んだり不安定になったりすることが多いものです。

 

ホルモンバランスの急変が引き起こすこの気持ちの不安定さはコントロールがしにくく、どうしようもない孤独感や焦燥感にさいなまれる女性も多いものです。不安から逃れるために、あるいは孤独をいやすために、セックスで肌を合わせて安心したい…そう感じてしまう女性が、少なからずいるわけなんですね。

 

イライラタイプをセックスに持ち込むために

ですが、中には生理前なんてイライラしてセックスどころじゃない!というタイプの女性もいますから、生理前だからイケる!とばかりに嫌がられても強引にセックスへ持ち込むようなことがないようにしましょう。性欲を引き出すどころか、イライラ真っ最中の女性とケンカになってしまいかねませんからね。

 

このタイプの女性を生理前のセックスに誘うためには、まず女性のイライラをなだめてあげること。ストレスフリーの生活をしている現代人はあまりいませんから、「きっとストレスたまってるんだね、大変だね」と言葉にしてあげるだけでも、女性は「理解してもらえた」と感じて少しだけ落ち着くことが出来ます。

 

最初からセックスを求めてがっつくのではなく、あくまでリラックスさせてあげるため…と称して、マッサージに持ち込みます。黄体期の女性の体内で分泌されているプロゲステロンは、身体の中に水分をため込む働きも持っていますから、それらが生理前の不快な症状、身体のむくみとして出てきている場合がとても多いです。

 

むくむ場所はいろいろありますが、足で起これば足のだるさやむくみにつながりますし、お腹周りで起これば腰のだるさや下腹部の張り、頭で起これば頭痛、胸で起これば胸の張り…と、さまざまな場所でトラブルを引き起こしています。

 

グイグイ指の腹で押すようなマッサージより、身体を撫でてさすってあげるほうがより効果的なマッサージになります。マッサージ後、女性の様子を見てイライラが収まっているようなら、セックスに誘ってみてもいいのではないでしょうか。ただし、触ると痛い場所もあるはずですから、愛撫も挿入も注意深く様子を伺いながら行うようにしましょうね。

 

セックスしたくなってる=濡れやすい?

女性は排卵期を中心に、生理前に性欲が高まったり、別の要因でセックスがしたくなったりするものだということはわかりました。では、セックスがしたくなっている=濡れやすくなっている、ということはあるんでしょうか?

 

女性の膣は、実は常に分泌液を生産しています。カラダの外に出ている男性器とは違い、膣は身体の中にあるものですから、汚れを自動的に排出したり、人体に有害な細菌などの侵入を防いだりといった働きをするために必要不可欠な機能です。こうした分泌液を「おりもの」と言います。

 

おりものが出るのは粘膜を守るため、膣内の潤いを保つためでもありますが、これはペニスの挿入やピストンなどを想定したような潤沢な潤いではありませんから(口の中が唾液で常に濡れているのとほぼ同じことです)、誤解がないようにお願いしますね。

 

そのおりものですが、普段はさらさらと乳液状の酸性、排卵期になると卵の白身のようにとろみのある性質のものが分泌されるようになります。これは膣内の酸性を弱めて精子が子宮に入り込むのを助ける役目があるのですが…そう思うと、女性の身体って本当に妊娠・出産を想定してつくられているんですね。

 

さて、話を元に戻します。そんなとろみのあるおりものが出てくるわけですから、排卵期に濡れやすいと感じることは確かにあるでしょう。受精を促すために分泌されているおりものですから、ペニスの挿入を助ける役割がまったく想定されていないとは言えません。

 

また、黄体期でも、白っぽいどろっとしたおりものが多めに分泌されますから、これもまた「濡れやすい」という印象を抱かせることもあるかと思います。これをいわゆる「本気汁」と誤解して、「生理前は濡れやすい!」と言い出した男性は、もしかしたらいるかもしれませんね。

 

もちろん、性欲が高まっている女性を上手に感じさせることで濡れやすくはなりますから、「生理前=よく濡れる」というのは、あながち全く間違いとは言い切れないのです。

 

排卵期のセックスで気を付けるべきこと

排卵期のセックスは女性の性欲を引き出すのに抜群なコンディションなわけですが、それでも気を付けなければならないことがあります。「そりゃ妊娠でしょ」と思われるでしょうし、もちろんそれも誤りではありません。しっかり避妊をして臨むようにするべきだ、という姿勢は、女性が排卵期かそうでないかに関わらず男性に持っておいてほしい意識です。

 

排卵期のセックスで気を付けるべきこと。それは、「排卵痛」です。排卵に伴い、卵巣周りに痛みを感じている女性が実に4割ほど。そのうちほとんどはごく弱い痛みですが、5~6パーセントの女性が排卵期のうち数時間~数日にわたり、強い痛みを感じているのです。

 

排卵と簡単に言いますが、実は卵子は卵巣を突き破って卵管から子宮に向かって降りてくるものです。その、卵巣を突き破ることで生まれる痛みが排卵痛。破れることを想定している臓器とはいえ、たった今傷ついたような場所の近くをペニスで間接的に突けば…女性が痛がるのもやむなし、ですよね。

 

排卵痛が強い女性と排卵期にセックスをする場合は、体位などに十分気を付けてあげましょうね。

 

まとめ

いかがでしたか?女性の身体って実に神秘ですよね。排卵期~生理前の女性をうまくその気にさせて、一番セックス向きの身体をしっかり味わっちゃいましょう。

 

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セックス講師の「ゆい」です。男女が心から満足してセックスでイケる為のセックステクニックについて分かりやすくお話をしています。

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