ポリネシアンセックスは聞いたことがありますでしょうか?聞いたことはあっても実践したことが無い人がほとんどかと思われます。
ポリネシアンセックスは準備や期間が必要になりますが、心身ともに気持ちよいセックス方法なので、この記事ではポリネシアンセックスについてやり方から起源まで詳しく解説していきます。
Contents
ポリネシアンセックス(Polynesian sex)とは
スローセックスとも呼ばれている「ポリネシアンセックス」は、アメリカの宗教学者ジェイムズ・N・パウエルの「エロスと精気」という著書のなかで紹介されたいたもので、精神的な交わりを重視したセックスのことをいいます。
日本でも、2002年に発刊された五木寛之さんの作品「サイレント・ラブ」「愛に関する十二章」書かれたことから話題となりました。ただし、その内容は知らない人が多く言葉が独り歩きしている間があります。
今回は、ポリネシアンセックスについて生まれた経緯や方法、試すべきカップルなど詳細を紹介します。
ポリネシアンセックスと通常のセックスの違い
通常のセックスとの違いは、ずばり目的です。通常のセックスが、主に男性の射精を目的におこなわれることに対して、ポリネシアンセックスは精神的なつながりを確かめるためにするセックスです。セックスなんだったら同じじゃないかと思いますが、プロセスは明らかに違います。
通常のセックスは、前戯から射精までの時間が長くても平均で数十分といわれています。平均なので短い場合は数分で終える場合もあり、これは男性が射精したら終わり、男性が射精するためにセックスしているといっても過言ではありません。
逆に、ポリネシアンセックスは、5日かけてセックスをします。5日のうち4日は愛撫だけで、5日目に挿入するというもの。さらに挿入も激しいものではなく、静かなもので通常のセックスのような激しい動きはしません。スローセックスといわれるのはこのことからもお分かりだと思います。
ポリネシアンセックスの正しい方法
スローセックスということが分かったので、ポリネシアンセックスについて詳しく見ていきたいと思います。少し長くなりますが、5日間で内容が異なるので続けて読んでみてください。
まずは環境をつくる
5日かけてセックスをするのでしっかりとした環境作りが必要となります。必要な環境は、下記のとおりです。
- セックス前に満腹になるほど食事を摂らない
- セックス前にハーブティーやお茶など気持ちを落ち着かせるものを飲む
- テレビやスマホなど集中できないものを近くに置かない
- 心を落ち着かせてリラックスする
- 期間中は、裸で抱き合って寝る
上記のことが必要な理由は、単なる性行為ではなく、相手のことも含めて愛情を確かめ合う時間にするため。常に邪魔するものを排除した状態で向き合うので相手と真摯に向き合え、その分より愛情を深めることができます。
刺激的な激しいセックスは必要ない
ポリネシアンセックスの最大の特徴は、4日間の愛撫を中心とした期間と入念な愛撫のあとにうごきの少ない挿入というものです。このことから男性の射精までの時間も長くなる傾向があり、通常のセックスで悩む男性には最適といえるセックスです。
ポリネシアンセックス:初日
ここからは具体的に各日の内容を見ていきます。初日は、裸になって抱き合いお互いを見つめ合う時間にしましょう。軽いキスをしたり、おしゃべりしたり、マッサージし合ったりするなど二人の時間を楽しみながら信頼を確認していく時間にします。
ここでは、ディープなキスや性器へのタッチ、もちろん挿入はしません。愛情が深ければ深いほどお互いに求めてしまいますが、ポリネシアンセックスをしていると自重しましょう。
ポリネシアンセックス:二日目
二日目も初日同様に裸で抱き合い、キスやマッサージを通して信頼を確認する時間にします。二日目は、ディープキスも楽しみましょう。初日濃密なスキンシップを取っているので何度もキスをしたくなると思います。
ディープなキスを含めて存分に楽しんでください。ただし、初日同様に性器へのタッチや挿入は控えましょう。挿入したいのにできない気持ちの高ぶりでキスで激しく求めあうことになります。これがポリネシアンセックスのスタート段階といえます。
感情の高ぶりをお互いに言葉で伝え合うと効果的です。相乗効果でさらに感情が高まり求めてしまいますが、ぐっとこらえてください。
ポリネシアンセックス:三日目
いよいよ性器への愛撫が解禁です。2日間の感情の高ぶりを解放することになります。ここまでくると女性は乳首の愛撫だけでもオーガズムを迎えてしまう可能性もありますが、そこはお互いにこらえてください。
感情の高ぶりを助長する行為は必要ですが、オーガズムを与えるときではありません。どちらかがオーガズムを迎えそうにりそうならいったん性器への愛撫はやめて性器以外の場所の愛撫に戻しましょう。
ここでも挿入はしません。感度のいい女性は求めてくることもありますが、男性がしっかりとこらえてあげてください。このあとに経験したことのない新境地にいけるのだから。
ポリネシアンセックス:四日目
一番の山場です。男性は挿入したい欲求に駆られ、女性は挿入してほしい欲求に駆られます。しかし、挿入できないので辛い時を過ごすことになります。お互いに力を合わせて乗り切ってください。ここで乗り切れるかどうかが真価を問われます。
お互いに感情は最高潮を迎えているので性器への愛撫をしてしまうとオーガズムを迎えてしまう可能性があります。4日目は、性器以外の部位への愛撫やキスにとどめておきましょう。
ここまでくると今までに経験したことがない愛おしさを感じます。そういう思いは抱きしめたりキスという行為だけではなく、言葉でも伝え合いましょう。どれほど愛おしいか、どう感じているのかをお互いに話してみるのもひとつです。
ポリネシアンセックス:五日目
いよいよ集大成のときです。お互いにためてきた感情を解放するときですが、ここは挿入できるという感情の高ぶりをお互いに楽しみましょう。よく行くデートスポットでもいいですし、初デートの場所でもいいでしょう。
挿入前の総仕上げ、二人のこれまでの時間の総まとめとして同じときを過ごしてください。デート中も自然のキスや軽い愛撫をすることでしょう。早くほしいという気持ちを楽しんでください。
存分に楽しんだら、いよいよ挿入です。ただし、ばたばたと焦って挿入するのではなく、キスをしながらゆっくりと女性の服を脱がせ、女性にも服を脱がせてもらいましょう。ベッドに倒れこむと激しいキスをしたくなります。思う存分に求め合ってください。
キスをしながら女性の膣を触ってみましょう。いよいよという気持ちの高ぶりでいつも以上に濡れていることでしょう。それを確認したら、処女の女性に挿入するときのようにゆっくりと挿入します。このあとも激しい動きは必要ありません。胸や背中などを優しく、ただし、強く愛撫してあげてください。
高まった感度の度合いによっては、動かなくてもオーガズムを迎えるかもしれませんが、通常のセックスと違い、2波、3波と快感の波が押し寄せてきます。それでも激しい動きは必要ありません。愛おしいと感じている気持ちを楽しみつつ、優しく愛撫を続けましょう。
ポリネシアンセックスのメリット・デメリット
ポリネシアンセックスの最大のメリットは、女性が日ごろ思い描いている関係を実現できるということではないでしょうか。男性と違い女性は、セックスに価値を見出していません。あくまでも愛情表現の一環としてとらえています。
そのため、デート中もイチャイチャしたがり、セックス中もイチャイチャしたがります。自分を見てくれているからこそ男性の愛を感じ、愛を感じるから、性的な興奮も高まり、セックスでも感じることができます。
逆に男性は、セックスに快楽を求めます。要は、射精できるかどうかが重要なので愛情は二の次となることがあります。そのため、デートでは必ずセックスを求めますし、女性の話も聞いてないことがあります。
女性は、このギャップを本能的に感じているので、常に不安を感じ、その不安を払しょくするため、にスキンシップを求めてきます。
そういった女性にとって理想ともいえる男女関係がポリネシアンセックスで実現できるので女性にとってのメリットはかなり大きいものになります。
逆に男性側の最大のメリットは、感度が格段にアップすることです。目の前に愛する女性がいるにもかかわらず数日間射精したいのをずっと我慢するのでその欲求は相当なもの。そのため、挿入したときは、今まで経験したことがない快感を味わうことになります。
ポリネシアンセックスは、数日間かけて愛撫をするので、女性の感度も最高潮になっています。さまざまなテクニックを使わなくてもオーガズムを迎えられるというのも大きなメリットです。特に年配の男性の場合は、中折れやスタミナ不足が悩みですが、激しい動きもしなければ、特別なテクニックも必要ないので魅力的です。
ポリネシアンセックスがおすすめな人
ポリネシアンセックスの特徴はお話したとおりですが、その特徴から特にセックスレスのカップルや夫婦、つきあい初めのカップルにおすすめのセックスです。
セックスレスのカップルや夫婦の場合
付き合いが長くなったカップルや子育てに忙しい夫婦など以前はセックスをしていたけど、ここのところセックスレスだなという二人におすすめなのがポリネシアンセックスで、特徴でもある愛情の再確認の時間にできます。
この二人に必要なのは、お互いにセックスレス改善を望んでいること。ポリネシアンセックスは二人で作り上げていくセックスなのでどちらか一方が改善を望まない場合は成立しません。
お互いに関係改善を望む気持ちがあるなら、5日といわず、10日や一か月など期間を伸ばしてみるのもひとつですし、いきなり裸で抱き合うのに抵抗があるなら、服を着たまま一緒の布団に横になることからはじめてみてもいいでしょう。
大事なことは、セックスをすることではなく、信頼関係を取り戻すことにあります。一度離れた気持ちはそう簡単に元には戻りませんし、戻れたとしても以前と同じにはなりません。そういうものだとお互いに理解し合うことからはじめる必要があります。
ちなみにポリネシアンセックスは、精神的な結びつきに重きを置いているので、セックスしなくても何の問題もありません。そのこともセックスレスの二人におすすめする理由でもあります。二人のことをじっくりと時間かけて一緒に考えることが大切です。
ポリネシアンセックスは付き合い始めのカップルに最適
精神的な結びつきという面では、付き合い始めのカップルにもおすすめできるものです。会うたびに体を求めてくる男性に不安を感じる女性はたくさんいらっしゃいます。その不安をポリネシアンセックスで取り除くことができます。
セックスをせず愛撫だけで4日間過ごすのである意味お互いの本性も垣間見ることができます。それを別れの理由にするというよりは、次回に向けての課題としてとらえ、数回実施してみてもいいかもしれません。
当初は、自分のことばかりだったのが、相手の奉仕するこころが芽生え、奉仕するこころから相手を愛おしく思う気持ちが生まれます。この経験をしたカップルは、結びつきも強くなり、多少の障害では揺るがない絆を築いていけることでしょう。
精力減退を嘆く中高年男性に朗報
年齢的な問題も関係しますが、精神的な問題から精力が衰えている中高年の男性は少なくありませんが、挿入を目的としないポリネシアンセックスはそんな中高年の男性に最適なセックスといえます。
また、性的な刺激を脳に与えることから、精力が回復する場合もあるといわれています。精力の衰えに悩む中高年の男性には朗報ではないでしょうか。
夏のセックスとして編み出されたものだった
そもそもポリネシアンセックスは、現在のような精神的な結びつきを主としたセックスではなく、ポリネシアの夏の熱さのなかでもセックスできるようにと動きの少ないセックスをしていたことから始まったといわれています。
現在では、精神的な結びつきを高めるためのセックスにとして話題となっているポリネシアンセックス。暑い夏でも愛情表現を忘れないための知恵が進化したのかもしれません。日本でも、セックスレスや草食系男子など性に対する関心度が低くなりつつあります。
本来は、子孫繁栄のための行為であるセックスですが、愛情表現のひとつとしてとらえてみると見方も変わってくるのではないでしょうか。その愛情表現を二人で考える時間を作るポリネシアンセックスはこれからの新しい愛情表現のひとつとして浸透していくのではないでしょうか。
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