伸展位、という体位を知っていますか?知らなくても、上記画像のような「しがらみ」「しめ小股」などと言えば、四十八手を調べたことがある方ならピンとくるかもしれませんね。

 

伸展位あるいは伸長位は、仰向けになって足を伸ばした状態の女性へペニスを挿入する体位のことです。同じ伸展位でも、ちょっとした違いで四十八手における「しがらみ」「しめ小股」「浜千鳥」「唐竹割」といった体位に分けることが出来るのです。

 

実はこの伸展位、女性を中イキさせやすい体位とも言われています。そんな伸展位について、今回はしっかりお勉強していきましょう。

 

まずは、伸展位のメリットからお話ししますね。

 

伸展位のメリット

クリトリスからの快感が大きく、連動して膣内の快感を増幅させることが出来る

ペニスを抜き差しするときクリトリスを同時にこすることになりますから、いわゆる二点責めと同じような効果が得られます。そして本来、膣の奥や子宮口にはほとんどと言っていいほど感覚がありません。ならなぜ、二点責めとして効果があるのかと言うと…簡単に言ってしまえば、脳の誤認によるものなのです。

 

クリトリスは感覚神経の集まった明らかな性感帯ですから、そこに刺激を与えることで女性は性感を得ることが出来ます。それと同時に膣内を刺激すれば、本来は特に感覚のない部分がクリトリスで得る快感に連動して「気持ちいい」と感じている、と脳が処理してしまうのです。

 

つまり、膣奥で感じる状態は、ほとんどが脳が作り出しているものなのです。女性は脳でイク、ということを聞いたことはありませんか?誤認しているとはいえ、膣周辺は確かに感覚神経が集中している部分が多いですから、ちまたで性感帯だと言われている場所を刺激することが全く無駄だとは言いません。

 

クリトリスだって、あの小さな粒の下から海綿体組織が大きく膣の入口左右(陰唇)に広がっているのです。女性の身体の中でどこに何が繋がっていて、どのように感じるのか…そのメカニズムを説明されても、女性の身体を持っていてもなかなか理解するのは難しいものです。

 

感覚神経は一度快楽だと受け取ったものを記憶しますから、徐々に膣内は「本当に感じる場所」になっていきます。挿入してピストンをするだけで二点責めが出来る伸展位は、この条件付けにピッタリ=膣奥をイケるほどの性感帯に育てることが出来る、というわけなのです。

 

挿入が浅め

女性が脚をとじているわけですから、奥深くまでの挿入にはなりません。早漏気味の男性でも、射精まで比較的長くセックスを楽しむことが出来ます。早漏の男性は、女性が中イキするために必要な刺激を与え切る前にイってしまうことが多くあります。「もう少しでイケそうだったのに…」なんて不満をぶつける女性ばかりではないでしょうが、それでも、「なんだか相手が不満そうだ」と感じたことは一度や二度あることでしょう。

 

伸展位のメリットとして、挿入が浅いために男性が細やかに動ける、という部分が挙げられます。挿入が浅いということは、射精を遅らせることが出来る、ということとイコール。女性が中イキするまでの時間を、弱めの刺激である程度やり過ごすことが出来るのです。

 

ただし、脚がぎゅっと締まっている=膣の圧迫感は増していますので、射精コントロールはある程度必要になることを覚えておいてください。

 

女性が足を伸ばすことにより、中イキのために力が入れやすい

脚をクロスすることにより、さらに膣に力を入れやすく、イキやすくなります。基本的に、オーガズムに達するためには体に力を入れる必要があります。力を入れやすい体制=足をつま先までぴんと張って伸ばしている状態、ということですね。

 

子宮後屈の女性にとっては、通常の挿入よりも違和感や痛みを感じずに済む

子宮は前傾している女性の方が圧倒的に多い(後屈の女性は10人に1人程度)のですが、だからこそ世の中で「これこそ女性が一番感じる体位!」と言われているものがなかなか合いません。子宮後屈の女性は膣の奥行きが短い傾向にあり、男性が普通にペニスを挿入したつもりでも、子宮の裏側と腸管の間にペニスが当たることになり、性交痛が発生してしまうのです。

 

ですが、挿入の浅い伸展位であれば子宮を突くことがないわけですから、子宮後屈の女性もペニスの挿入で快感を得ることが出来ます。それに挿入角度も、後屈の角度と合いやすく、むやみに膣壁を叩くような挿入にはならない=痛くない!ということなんですね。

 

さて、このようにメリットがたくさんある伸展位ですが、メリットは裏を返せばデメリットになってしまいます。

 

伸展位のデメリット

下つきの女性への挿入が難しい

膣口がお尻に近い下つきの女性の場合、仰向けで脚を閉じてしまうと膣がほぼ隠れてしまいます。挿入するためには腰にクッションをあてがうなどして膣を上向きにさせる必要がありますが、それでも難易度の高い体位と言えるでしょう。

 

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男性器のサイズによっては挿入が難しい

女性の脚に挟まれながら膣に挿入する形になりますので、挿入するにはペニスにもそれなりのサイズが必要になってきます。長さが足りず、膣に辿り着けない…なんていうことも、もしかしたらあり得るかも知れません。

 

男性の身体が固いと動きが取りにくい

女性の閉じられた脚をまたいだ状態で挿入し、しかも出し入れを繰り返す…というのは、股関節が柔らかくないと難易度が高いと言えます。腰を動かすのが難しければ、ただ半端に挿れているだけになってしまい、イクどころではないでしょう。

 

女性が脚を曲げてイクことに慣れている場合、逆にイキにくい

オーガズムを得やすい体制と言うのはひとそれぞれですから、足を伸ばすことに慣れていない女性の場合は、足を伸ばし続けることでオーガズムから遠ざかる可能性があります。

 

男性の脚ピンオナニーと同じなのですが、オナニー時に同じ体勢ばかり取っているとその体勢でしかイケなくなるのです。女性に「いつも脚曲げてオナニーしてる?」なんて聞くのはなかなかハードルが高いですから、せめてセックスの時はいろいろな体位でイク経験を積ませてあげることによって、伸展位でもイクことができるようになる、かもしれません。

 

繰り返し伸展位でイカせると、女性が他の体位で中イキできなくなることがある

先ほどの「脚を曲げてイクことに慣れているとイケない」の逆です。足ピンオナニーと同じ構造…と言えばわかりやすいかと思いますが、女性が足を伸ばしたままの体位はそう多くありません。

 

それに加えて、内股に力を入れて脚を閉じることによって、膣の圧迫感は強くなります。その強い圧迫に慣れ過ぎて、他の体位での刺激が物足りなくなってしまうのです。男性がオナニーの時にペニスを強く握り過ぎると、膣でイケなくなるのと同じような状態、と言うと分かりやすいかと思います。

 

正常位や騎乗位、バックなども楽しみたいのであれば、ほどほどにしておいた方がよさそうですね。

 

デメリットをカバーするためには

ここまで話してきた情報では、「デメリットの方が多くない?」と感じてしまうかも知れません。ですが、伸展位はちょっとアレンジすることによってこれらのデメリットをカバーできるのです。

 

ここからは、「伸展位の変形体位」である、いわゆる四十八手の中のいくつかを紹介します。

 

浜千鳥

女性に仰向けで開脚してもらい、男性はその上に足を伸ばして斜めに乗りかかる正常位と側位の間のような体制になります。腕立て伏せのような状態になりますから、正直、男性の体力が試されると言えます。そして女性の脚が閉じて伸びているわけではないので、下つきの女性でも挿入が出来ますし、そうでなくても伸展位よりも深い挿入が可能になります。

 

しがらみ

伸展位の一種の中では、一番伸展位そのものに近い体位と言えます。先ほどの浜千鳥の状態から男性が片足を浮かせ、女性にその足をくぐるようにして脚を閉じてもらえば、それがしがらみ。

 

ベッドについた足、あるいはヒザに重心をかけて、女性に負荷がかからないように頑張りましょう。上半身はひじをつけば、体重をすっかり女性に預けてしまうこともなくなります。

 

この体位のいいところは、「女性が逃げられないところ」。女性が伸ばしている足にしっかり足を絡めて足首あたりでロックしてしまえば、簡単に動くことは出来なくなってしまいます。ガツガツとした激しいピストンなどには向きませんが、密着度が強く女性の膣も強く締まる体位ですから、キスやハグなどを挟みながらゆっくり興奮を高めるのにはとっても向いている、と言えます。

 

唐竹割り

仰向けの女性に、脚をまっすぐ伸ばしてもらいます。その状態へ上半身を起こしたまま覆いかぶさって足を伸ばしたまま挿入するのですが、この時に男性は女性の脚を太腿で挟み込んでさらに締め付けるようにします。これが、唐竹割り。これも男性が自分の体重を足や膝、そして手でしっかり支えておく必要があります。

 

これらすべての体位に共通しますが、女性に先に足を閉じてもらってから挿入するのは相当難易度が高いですし、陰毛などが絡まって女性も男性も痛みを感じることがあります。ですから、挿入するそのタイミングだけは女性に少しだけ足を開いてもらって、膣口を確認してからペニスを挿入するようにしましょうね。

 

伸展位の最中にはぜひクリ愛撫を

体重を支える手を片方使うことになるので難易度がさらに上がってしまいますが、挿入と同時にクリトリスを刺激することによって「中イキ」へと誘導することが出来ます。メカニズムは、「伸展位のメリット」で先ほどお話しした通りです。

 

伸展位のまま挿入時に恥骨でクリを刺激する方がラクだ、ということであればそれでもかまいませんし、「できる!」ということであれば、是非片手をクリトリスにあてて刺激をしてあげてください。

 

強く撫でたり摘まんだりする必要は特にありません。ただ触れたり押し込んだりして、クリトリスの存在とそこから気持ちよくなっていることを女性に印象付けるのが目的です。クリイキが出来ない女性はかなり少ないので、上手に印象付けて女性の脳を誤認させることが出来れば、いつか本当に中イキをしてくれるようになることでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?条件がなかなかに厳しいものの、ハマれば比較的簡単に中イキへの誘導をできるのが、伸展位最大のメリットと言えます。ぜひチャレンジして、パートナーを中イキできる女性に育てましょう!

 

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