オギノ式(定期禁欲法)
オギノ式は、1924年に産婦人科医の荻野久作が発表した学説に基づいています。その学説とは、
- 婦人の排卵期は月経周期の長短にかかわらず、次回月経前12~16日の5日間
- 婦人の受胎期は、月経周期の長短にかかわらず、次回月経前12~19日の8日間
というもので、受胎期に関しては、精子と卵子の受精能力保持期間としてそれぞれ2日間と1日間を考慮にいれています。
荻野と同時期にオーストリア人のヘルマン・クナウスも同様の理論を発表したため、この学説はOgino-Knaus学説と呼ばれています。
その後、排卵後の黄体は14±2日で消褪することが確かめられ、この学説の理論的裏付けがなされました。この学説を利用して受胎期を計算し、その期間にはセックスを避けて、そのほかの期間のみセックスを行う方法を「定期禁欲法」と呼び、カトリックではこの方法のみが認められています。また、リズム法、カレンダー法とも言います。
しかし、当時から、オギノ式は避妊法としては、他の手段と比べて非常に不確実な手法であることがわかっていたため、荻野は避妊法としてよりも、むしろ不妊治療に役立てて欲しいと主張していました。
日本でオギノ式と呼ばれるのは、Ogino-Knaus学説に基づいて、受胎期と非受胎期(安全期)を計算して、受胎期にはコンドームなどで避妊し、安全期には避妊をしないという、交互使用方式を意味しています。
また、オギノ式は、月経周期が不規則な人、流産や人工妊娠中絶直後、出産後、授乳性無月経の期間などだと、使用できません。
オギノ式の計算方法
オギノ式の計算方法は次のように行います。
- 過去半年間の月経記録を付ける(6回の月経周期)
- この記録から最長周期と最短周期とを記録する
- 最長、最短周期から予定月経の初日を2つ推定する
- 2つの予定月経から、学説のように逆算して受胎期を算出する
- 算出した受胎期の前後に2日ずつ余裕をとって月経周期の変動に備える
- オギノ式の利点
- 器具・薬品は不要
- 医学的管理不要
- 比較的安価
- オギノ式の欠点
- 月経の記録を行う几帳面さが必要
- 理論的に効果が低く失敗しやすい
- 排卵日の正確な予測・判定が困難
- 方法について正確な知識・学習が必要
- 記録や計算が面倒
- 定期禁欲法の場合には男性の意志が必要
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